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Caithness Moray HVDCリンク

独自の多端子HVDCソリューションにより再生可能エネルギーを統合し、既存の電力網を強化することにより、スコットランドの人々に安定した電力を供給します。



Scottish & Southern Electricity Networkでは、急速な再生可能エネルギーの導入拡大に対応するため、スコットランド北部の電力系統を強化する目的で、Caithness Moray HVDCリンクを建設しました。 本HVDC送電リンクは、より多くの再生可能エネルギーをスコットランドの電力網に効率的に送電し統合する上で、重要な役割を果たしています。

スコットランド北部のマレー湾を挟んで位置するマレーのブラックヒルロック変換所とケイスネスのスピッタル変換所の間をHVDC Light® 技術を用いて接続しています。 このリンクは、最大1,200 MWの送電能力を備えています。これは、約200万人のスコットランドの人々の電力需要に相当します。

日立エナジーは、このプロジェクトの一環として、2カ所の陸上320 kV HVDC Light交直変換所を設計、製造、供給、および稼働しました。1つは、マレー湾のブラックヒルロックにおける定格1,200 MW、もう1つは、ケイスネスのスピッタルにおける定格800 MWの変換所です。 海底ケーブルと地下ケーブルを合わせて約160kmの送電距離を網羅しています。

このリンクは、シェトランド諸島との接続を強化するために設計および敷設され、欧州発および世界で2番目の多端子VSC HVDCです。  現在、日立エナジーは、ケイスネス北部のシェトランド諸島に新たな変換所を建設し、英国最大規模の陸上風力発電所と連系するシェトランドリンクと呼ばれる第3のリンクを敷設中です。

また、このリンクは、5年間のサービス契約付きであり、この中には、1日24時間年中無休の電話サポート、研修、遠隔アクセス、地上メンテナンス、スペア部品、施設管理、予防保全および改良保全が含まれています。

主なデータ
稼働年: 2018/2019
構成: 対称単極
送電容量: 800MW, 1200 MW
直流電圧: ±320 kV
用途: 電力網の相互接続