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Press Release Zurich, Switzerland 09-11-2023

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日立エナジーが、ブラジルの大手送電事業者タエーザと 2,200MWのガラビHVDC変換所の制御システムを更新する契約を締結

日立エナジーのデジタル制御プラットフォーム「MACHTM」により、HVDC変換所の長寿命化を支援
Overview Garabi 1 and 2

ブラジル・ガラビHVDC変換所

日立エナジーは、ブラジル連邦共和国(以下、ブラジル)の大手送電事業者Taesa*1(タエーザ)と、アルゼンチン共和国(以下、アルゼンチン)との国境に近いブラジル南部に位置するガラビHVDC変換所の制御システムを更新する契約を締結しました。これは、ブラジルにおいて初*2となるHVDC変換所のアップグレードです。

ガラビHVDC変換所は、周波数が50Hzのアルゼンチンと60Hzのブラジルを相互連系しており、非同期の交流送電網連系に活用されるHVDCバック・トゥ・バック変換所*3として世界最大*4となる2,200MWの連系容量を有しています。

今回日立エナジーは、ガラビHVDC変換所の制御システムを、高い計算能力を備え、さまざまな制御・保護機能を組み合わせて高度な処理を可能にするデジタル制御プラットフォームMACH™*5に更新します。これにより、同変換所の長寿命化を支援し、将来にわたる電力供給の安定性と信頼性、可用性の向上に貢献します。

*1 Transmissora Aliança de Energia Elétrica S.A.

*2 2023年11月10日時点 日立エナジー調べ

*3 Back to back | Hitachi Energy (英語サイト)

*4 2023年11月10日時点 日立エナジー調べ

*5 MACH™ control and protection system | Hitachi Energy (英語サイト)

ガラビHVDC変換所は、二か所に設置され大規模送電や長距離連系に活用される一般的なHVDC変換所と異なり、一カ所に纏められたシステム構成で非同期の交流送電網連系を支援するHVDCバック・トゥ・バック変換所です。同変換所は、アルゼンチン北部とブラジル南部の合計490kmを架空送電線で結ぶ連系システムの一環として、20年以上にわたり、通常の連系では困難な二国間の相互連系を実現しています。

日立エナジーがこのたび提供するMACHは、洗練されたデジタル技術でHVDCバック・トゥ・バック変換所による電力供給の流れや電圧、周波数などの正確な管理を支援し、送電網の制御と安定性に寄与します。今回の契約は、日立エナジーがサービス事業において信頼できる長期的なパートナーとなる強い意思を示しているとともに、革新的で信頼性の高いエネルギーサービスソリューションを提供してきた当社の確かな実績に基づくものです。

ガラビHVDC変換所の位置

日立エナジーのグリッドインテグレーションビジネスユニット担当役員であるニクラス・パーソンは、「当社の送電システムは、何十年にもわたりブラジルの安定的な電力供給を支援してきました。私たちは、最先端のHVDC制御システムとサービスソリューションの提供を通して、タエーザを支援し、連系のさらなる安定化に寄与することを誇りに思っています。当社のサービスは、約70年の経験に基づき、システムの長寿命化を支援するとともに、システムの可用性と信頼性を向上させます。」と述べています。

タエーザのエクスパンションプランニング・エンジニアリング担当エグゼクティブマネージャーであるエマニュエル・パスカ・デ・モライスは、「当社の使命は、安全かつ信頼できる電力をブラジルに連系し、社会に価値を提供するとともに、優れた品質の電力を供給することです。ガラビHVDC変換所のような国境を越えた相互連系は、そうしたミッションの中核となる位置づけです。それを支える日立エナジーのHVDCシステムは、ブラジルの全国電力統合システムへの安定的な電力供給と、国際連系を活用したエネルギー安全保障の確保において、重要な役割を担っています。」と述べています。

日立エナジーは、クリーンエネルギーへの転換は既存のインフラから始まると考え、サービス事業に取り組んでいます。当社は1世紀にわたり培ってきた経験と専門知識を活用して、お客さまの資産のライフサイクル全体を支援する優れたサービスソリューションを提供し、強靭なオペレーションに貢献します。また、ポートフォリオ全体の各プロセスにおける専門的な知見の提供を通して、お客さまの現在と将来の両方のニーズに対応し、持続可能かつ安全なエネルギーの未来の実現を支援していきます。

■日立エナジーのHVDCについて

日立エナジーのHVDCソリューションは、HVDC変換バルブおよびデジタル制御プラットフォームMACH、変換用変圧器、高電圧開閉装置、システム調査、設計・エンジニアリング、供給、据付管理、試運転に関する世界トップレベルの専門知識を結集したものです。

HVDC Light®は、日立エナジーが開発した変換技術で、変換所がコンパクトかつ電力損失が極めて低いという特長を有しており、各国送電網の相互連系、再生可能エネルギーの連系、陸上から洋上への電力供給など、多くの場面で活用されています。

日立エナジーは、約70年前に商用HVDC技術を開発し、以来、世界のHVDCプロジェクトの半分以上を納入してきました。

日立エナジーについて

日立エナジーは、持続可能なエネルギーの未来へ向けた取り組みを加速する、グローバルな技術リーダーです。さまざまな分野のお客さまに、バリューチェーン全体にわたる革新的なソリューションとサービスを提供するとともに、お客さまやパートナーとの協創により、カーボンニュートラル実現に向けたエネルギー転換に必要な、デジタル技術を活用した変革を実現します。日立エナジーは、社会価値、環境価値、経済価値のバランスを取りながら、世界でより持続可能、より柔軟、より安心・安全なエネルギーシステムを構築する取り組みを進めています。また、当社はこれまで合計150GW以上の高圧直流送電(HVDC)システムを提供しており、より多くの風力発電や太陽光発電の導入が可能となるよう支援しています。スイス・チューリッヒに本社を置き、全世界90カ国に40,000人以上の従業員を擁しており、140カ国以上の導入実績と、1兆円を超える事業規模を有しています。

詳しくは、ウェブサイト(https://www.hitachienergy.com/jp/ja)をご覧ください。

  • 日立エナジー関連リンク

(1) 公式Linkedin(英語) https://www.linkedin.com/company/hitachienergy

(2) 公式Twitter(英語) https://twitter.com/HitachiEnergy

日立製作所について

日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。お客さまのDXを支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&モビリティ」、幅広い産業でプロダクトをデジタルでつなぎソリューションを提供する「コネクティブインダストリーズ」の事業体制のもと、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトを活用するLumadaソリューションを通じてお客さまや社会の課題を解決します。デジタル、グリーン、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。2022年度(2023年3月期)の連結売上収益は10兆8,811億円、2023年3月末時点で連結子会社は696社、全世界で約32万人の従業員を擁しています。

詳しくは、日立のウェブサイト(https://www.hitachi.co.jp/)をご覧ください。

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Contacts

Shingo Kawada

Communications Manager, Hitachi Energy Japan