定格108 Mvarの直列キャパシタは、カナダのケベック州のDes Hêtres 230/120/69 kV変電所におけるHydro-Québec社の230 kV送電網で使用されています。 日立エナジーがターンキーソリューションとして提供した直列キャパシタは、既存の系統連系を介した送電容量を増大させ、複数の水力発電所の電力を消費地へ届ける役割を担っています。
Rapide-BlancとDes Hêtresの系統連系は、全長145 kmであり、単相回路230 kV送電線で構成されています。最初の送電容量は、新しい水力発電施設が送電線の上流で稼働したことで超過しており、さらに150 MVA以上の水力発電電力をDes Hêtresへ送る必要がありました。 この状況において、既存の送電線を補償する直列キャパシタは、新たな並列の230 kV送電線の建設や、既存の送電線の高電圧へのアップグレードという従来のソリューションと比較して魅力のある選択肢です。
主なデータ | |
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定格システム電圧: | 230 kV |
定格無効電力: | 108 Mvar |
相当たり定格電流 | 1000 A |
過負荷電流(30分): | 1350 A |
定格相リアクタンス: | 36 Ω |
定格ZnOバリスタエネルギー: | 32.1 MJ/三相 |