日立ABBパワーグリッド社がサイバー攻撃から電力会社を守るネットワークに加入
Press Release | Raleigh, NC, United States | 25.08.2020 | 1 min read
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日立ABBパワーグリッド社(CEO:Claudio Facchin(クラウディオ・ファキン))は、米国の大手サイバーセキュリティ会社のFortress Information Security社(以下、フォートレス社)が提供している、サイバーセキュリティに関する相互支援ネットワーク「Asset to Vendor Network(以下、A2V)」に加入しました。これにより、アメリカやカナダを拠点とする電力会社と、サイバーセキュリティに関する情報を迅速かつシームレスに共有することが可能となります。A2Vには、米国の大手電力会社である、American Electric Power Company, Inc.やSouthern Companyが、すでに参加しています。
A2Vに参加する電力会社や電力系統事業者、ベンダーは、セキュリティ情報を本ネットワークに集約することで、電力会社が対応すべきさまざまな評価基準*1にアクセスすることが可能となり、サイバーセキュリティに対するリスクを低減することができます。また、A2Vは、北米の電力会社のセキュリティ対策基準である、Critical Infrastructure Protection*2への迅速な対応や、敵対国からの基幹電力システムに関する製品の調達・使用を禁止する大統領令への準拠も支援します。
日立ABBパワーグリッド社は、グローバルトップレベルの電力システムの技術や、日立の先進的なデジタル技術、そしてイノベーションの実績を活用することで、より強じん、よりスマート、よりクリーンなグリッドを実現できるパートナーとしてのポジションを築いています。また、アメリカ全域の電力会社のグリッドインフラや運用・制御システムの大手サプライヤーとして、何百万人もの人々に対する信頼性の高いエネルギーの提供や、アメリカ・カナダの電力系統事業者によるサイバー攻撃対策ソリューションの提供を支援してきました。
今回、フォートレス社との連携を通じて、日立ABBパワーグリッド社はサイバーセキュリティ評価に対する対応内容を、A2Vのネットワークに共有していきます。これにより、サイバーセキュリティの基準や規格に準拠した、情報収集やコンプライアンス遵守の効率化を支援します。
日立ABBパワーグリッド社において北米のHead of Digitalを務めるDavid Goddard(デイビット・ゴダード)は、「電力会社は、法的規制に対応するために、数多くのベンダーのサイバーセキュリティの評価をとりまとめ、実施することが求められています。A2Vを通じて情報を共有することで、日立ABBパワーグリッド社は、サイバーセキュリティ評価プロセスの効率化や、類似する評価に個別に対応しなければならない業務負荷やコストの削減を実現します。これにより、電力会社は、より強じんで信頼性が高く、柔軟なグリッドを運用するという本来取り組むべきコア業務に集中できるようになります。
また、電力会社がセキュリティとコンプライアンスの義務を果たすために必要な情報へのアクセスをより効率化するという、業界全体の取り組みに参加する最初の企業の一つになれたことを嬉しく思っています。フォートレス社をはじめ、A2Vの参加企業と連携できることを、楽しみにしています。」と述べています。
フォートレス社の共同創業者兼CEOのAlex Santos(アレックス・サントス)は、「日立ABBパワーグリッド社は、透明性や信頼性が彼らのビジネスにおいて非常に重要であるということを公表しています。本取り組みにより、グリッドの安全性は向上していくでしょう。日立ABBパワーグリッド社の参加により、A2Vに参加する電力各社は、お客さまや施設・設備などをサイバー攻撃から守るための対策を、より迅速に行うことができるようになります。」と述べています。
* 1 米国では、電力インフラに対するサイバーセキュリティを強化するために、さまざまなサイバーセキュリティの基準が存在している。
* 2 北米の基幹系統の信頼性確保を目的とした、北米電力信頼度協議会(NERC: North American Electric Reliability Corporation)の基準。基幹系統の事業者や運用者は、NERCの基準に準拠する必要がある。
■Asset to Vendor Networkとフォートレス社について
Asset to Vendor Networkは、北米の電力網のセキュリティを確保するための、サイバーセキュリティ情報を共有する電力会社の相互支援ネットワークです。
フォートレス社は、フロリダ州オーランドに拠点を置き、北米の重要インフラのサプライチェーンや、各種産業資産のセキュリティ対策を専門とする企業です。
■日立ABBパワーグリッド社について
日立ABBパワーグリッド社は、日立とABB社で合わせて約250年の歴史を持つグローバルテクノロジーリーダーであり、90カ国で約36,000人の従業員を擁しています。スイス・チューリッヒに本社を置き、エネルギー、インダストリー、インフラ産業のバリューチェーンに加えて、モビリティ、スマートシティ、蓄電やデータセンターなどの新分野にも事業を展開しています。日立ABBパワーグリッド社は、グローバルトップの導入実績やフットプリントを生かし、お客さまの社会的価値、環境価値、経済価値のバランスを向上させます。また、より強じん、よりスマート、よりクリーンなグリッドを実現するためのパートナーとして、革新的なデジタル技術により“Powering Good for Sustainable Energy”を実現していきます。
詳しくは、ウェブサイト(https://hitachienergy.com/jp/ja/)をご覧ください。
日立ABBパワーグリッド社の北米本社は、ノースカロライナ州ローリーにあります。
■日立グループ パワーグリッドポータルサイト
https://www.hitachi.co.jp/products/energy/pg/
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