日立エナジーがブラジルの電力会社エレトロブラスとリオ・マデイラHVDC向けサポートサービスの延長契約を締結

日立エナジーは、ブラジル連邦共和国(以下、ブラジル)の電力会社であるエレトロブラスと、同国のリオ・マデイラHVDCシステム(以下、リオ・マデイラHVDC)に関するサポートサービスの延長契約を締結しました。当社は、10年以上にわたり、当社のサービスソリューション「EnCompass™^*1」により、リオ・マデイラHVDCの稼働を支援してきました。今回当社は、既存のサポートサービスを延長する契約をエレトロブラスと結びました。

世界最長クラスの全長2,375kmを誇るリオ・マデイラHVDCは、約4,500万人に3.15GWの電力を供給する能力を有しています。当社は、リオ・マデイラHVDCへのサポートサービスの提供を通じて、アマゾン川流域から都市部にクリーンな再生可能エネルギーによる電力を届けるという同システムの重要な役割を引き続き支援し、ブラジルのエネルギー転換目標の達成に貢献します。
*1 日立エナジー – サービス – EnCompass™契約

EnCompassは、日立エナジーが提供するパートナーシップ重視のサービスソリューション群であり、設備のライフサイクルに対する考え方に大きな変革をもたらします。当社は、信頼関係で結ばれた長期的なパートナーシップを重視しており、革新的かつ信頼性の高いエネルギー関連サービスを提供してきた実績に基づき、EnCompassを提供しています。

また、ブラジルでは、当社のエキスパートが、同国の電力網におけるニーズの変化や季節性の需給変動に対応するため、サービスソリューションを継続的にカスタマイズし、リオ・マデイラHVDCの信頼性と安定性向上に努めてきました。

エレトロブラスは、人々・システム・環境に関する安全を重視しています。同社と日立エナジーは、ブラジルの高まるエネルギー分野の需要に応えるため、先進技術と高品質なサービスの提供に向けて連携しており、リオ・マデイラHVDCの継続的なアップデートに取り組んでいます。今回の延長契約は、高い信頼性と効率性を備えたリオ・マデイラHVDCの運用をさらに強化するものです。

日立エナジーのHVDC事業統括責任者であるアンドレアス・ベルトーは、「エレトロブラスとのパートナーシップを継続できることを誇りに思います。両社は、今回のサポートサービスの延長により、信頼・透明性・共通の目標に基づく関係をさらに強固なものにします。当社は、持続可能性と顧客価値を核とした最先端のデジタルサービスの提供を通じて、リオ・マデイラHVDCのライフサイクル全体にわたる継続的な支援を行っていきます。」と述べています。

リオ・マデイラHVDCは、HVDCシステムの頭脳である制御・保護システムに、高度なリアルタイム監視・制御機能を備えた日立エナジーのHVDC制御システムMACH™を採用しています。また、サイバー攻撃への対策として、HVDCシステムのレジリエンスを高めるためのサイバーセキュリティソリューションも導入されています。当社は、送電網技術・デジタルに関する専門知識・高度なノウハウを独自に組み合わせ、すぐれた可用性と高い安全性を備えたHVDCシステムを実現します。

日立エナジーについて

日立エナジーは、持続可能なエネルギーの未来を支える革新的な送配電網技術を提供する、グローバルな技術リーダーです。当社の技術は、30億人以上の人々の生活を支えています。高電圧機器、変圧器、自動化、パワーエレクトロニクスなどのミッションクリティカルな技術を100年以上にわたって提供しており、電力システムの脱炭素化と電力需要の急増への対応という、エネルギー分野の喫緊の課題に取り組んでいます。140カ国以上の豊富な導入実績を有し、電力、産業、運輸、データセンター、インフラの各分野のお客さまと、長期的なパートナーシップを築いています。スイスに本社を置き、60カ国に50,000人以上の従業員を擁しており、約2兆4,000億円の事業規模を有しています。

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日立製作所について

日立は、IT、OT(制御・運用技術)、プロダクトを活用した社会イノベーション事業(SIB)を通じて、環境・幸福・経済成長が調和するハーモナイズドソサエティの実現に貢献します。デジタルシステム&サービス、エナジー、モビリティ、コネクティブインダストリーズの4セクターに加え、新たな成長事業を創出する戦略SIBビジネスユニットの事業体制でグローバルに事業を展開し、Lumadaをコアとしてデータから価値を創出することで、お客さまと社会の課題を解決します。2024年度(2025年3月期)売上収益は9兆7,833億円、2025年3月末時点で連結子会社は618社、全世界で約28万人の従業員を擁しています。詳しくは、www.hitachi.co.jpをご覧ください。