日立エナジーが145kVのEconiQ遮断器に関する初の包括契約を ノルウェー・BKK Nettと締結

日立エナジーは、ノルウェー王国(以下、ノルウェー)の大手配電事業者BKK Nett(BKKネット)と、環境効率の高い製品パッケージである「EconiQ^TM*1」の145kVがいし形遮断器^*2の提供に関する初の包括契約を締結しました。本契約は、ノルウェー西部の10箇所以上の変電所に同製品を納入するもので、最初の納入は、BKK Nettが更新を計画しているAskøy(アステオイ)変電所を予定しています。

当社は、温室効果ガスであるSF₆ガス(六フッ化硫黄ガス)を使用せず、ライフサイクル全体で二酸化炭素換算排出量を大幅に削減するEconiQ製品の提供を通じて、ノルウェーの環境目標の達成に貢献します。

ノルウェー政府は、2030年までに温室効果ガスの少なくとも50%を削減する計画を掲げており、2050年までにカーボンニュートラルを達成することを目標としています。また、この目標を達成するために、環境効率を高める技術を採用し、カーボンニュートラル実現に向けた取り組みを加速しています。

日立エナジーのハイボルテージプロダクツビジネスユニット担当役員であるマルクス・ハイムバッハは、「本契約は、EconiQ遮断器の最初の包括契約であり、お客さまと協力して二酸化炭素換算排出量を削減し、エネルギー転換を加速する重要なマイルストーンを示しています。カーボンニュートラルの実現に向けてBKK Nettと提携できることを嬉しく思います。」と述べています。

BKK Nettのグリッド開発責任者であるアトル・イサクセンは、「日立エナジーと協力して、持続可能な事業戦略を強化する革新的なEconiQ技術を導入できることを嬉しく思います。このような環境効率の高い技術により、より環境負荷の少ない、将来に備えた変電所を構築することができます。」と述べています。

145kVのEconiQがいし形遮断器は、その優れた絶縁特性とスイッチング特性のために数十年間にわたり標準であった温室効果ガスである従来のSF₆の代わりに、絶縁ガス混合物として二酸化炭素(CO₂)と酸素 (O₂) を使用します。EconiQの高電圧製品は、絶縁ガスに関連する二酸化炭素換算排出量を削減し、ライフサイクル全体を通して温室効果ガス排出量を大幅に削減します。

また、当社は、2021年8月18日に、220kV以上の開閉装置と遮断器に関するEconiQの開発ロードマップを発表しました。当社は、環境効率に優れた製品の提供を通じて、持続可能なエネルギー社会の実現に貢献します。

*1 2021年4月21日ニュースリリース「日立ABBパワーグリッド社がカーボンニュートラルの実現を支援するサービス・ソリューション
『EconiQ^™』を販売」(https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2021/04/0421b.html)

*2 遮断器外皮容器が接地していないタイプの遮断器

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日立エナジーは、持続可能なエネルギーの未来へ向けた取り組みを加速する、グローバルな技術リーダーです。さまざまな分野のお客さまに、バリューチェーン全体にわたる革新的なソリューションとサービスを提供するとともに、お客さまやパートナーとの協創により、カーボンニュートラル実現に向けたエネルギー転換に必要な、デジタル技術を活用した変革を実現します。日立エナジーは、社会価値、環境価値、経済価値のバランスを取りながら、世界でより持続可能、より柔軟、より安心・安全なエネルギーシステムを構築する取り組みを進めています。スイス・チューリッヒに本社を置き、全世界90カ国に約38,000人の従業員を擁しており、140カ国以上の導入実績と、約1兆円の事業規模を有しています。

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