日立エナジーは、サウジアラビア北西部に建設中の大型スマートシティ「NEOM(ネオム)」におけるエネルギー・水事業者ENOWA(エノワ)のエンジニアリング、調達、建設管理パートナーであるSaudi Electricity Company(サウジアラビア電力公社) から、ネオム初のHVDCプロジェクト向けに3GW、525kVの自励式HVDC変換所2基を受注しました。また、エノワと、今後建設が予定される二つのHVDCプロジェクト向け変換所の製造・プロジェクト推進に必要なリソースを両社が確保する契約を締結しました。
ネオム初のHVDCプロジェクトは、ネオムに建設される工業都市「Oxagon(オキサゴン)」と約650km離れたサウジアラビア西部の都市Yanbu(ヤンブー)を繋ぐもので、オキサゴンの建設で必要とされる大量の電力をヤンブーから供給することを主な目的としています。当社は、サウジアラビアのEPC事業者であるSaudi Services for Electro Mechanical Works(サウジ・サービス・フォー・イレクトロ・メカニック・ワークス)と共に自励式HVDC変換所2基を提供します。当社は、自励式HVDCシステム「HVDC LightⓇ」を用いたHVDC変換所の設計、エンジニアリング、調達、試運転を担当し、サウジ・サービス・フォー・イレクトロ・メカニック・ワークスは、建設、据付、ならびに交流設備の設計、供給を行います。
日立エナジーとエノワがリソースを確保する二つのHVDCプロジェクトは、それぞれ3GWの容量をもち、将来的に再生可能エネルギーとエネルギー貯蔵技術をシームレスに統合し、サイズと洗練度の点で独自のものにすることを目的とした、新しくスケーラブルでモジュール式のネオムの電力網の一部となるものです。当社とエノワは、HVDC Lightの主要コンポーネントの現地での組立てを含む、サウジアラビアのさらなる能力開発の機会についても検討します。
ネオムは、サウジアラビアの推進する「ギガプロジェクト」の一つとして、サウジアラビア北西部に建設中の、太陽光、風力、グリーン水素 からなるクリーンエネルギー100%で運営されるスマートシティです。環境への影響を最小限に抑え、居住性を向上させた持続可能な都市生活のモデルとなるように設計されています。