日立エナジー、TernaとSTEGから、欧州と北アフリカを結ぶ初のHVDC連系線「Elmed」向けに 7億7,000万ユーロ受注
Press Release | Tokyo, Japan | 29.06.2026 | 1 min read
- Elmedプロジェクトは、欧州・地中海地域の電力システムの安全性と信頼性向上を戦略的に支援。
- 変換所は、イタリアではシチリア州トラーパニ県パルタンナに、チュニジアではボン岬半島ムラービに建設予定。
Press Release | Tokyo, Japan | 29.06.2026 | 1 min read
日立エナジーは、イタリアの全国送電網を管理するTerna(テルナ)およびチュニジアの電力・ガス系統運用会社STEG(ステッグ)と、イタリアとチュニジアを結ぶ初の電力連系プロジェクト「Elmed(エルメド)」のHVDC変換所建設に関する約7億7,000万ユーロの契約を締結しました。
この契約により、欧州と北アフリカを結ぶ初のHVDC(高圧直流)海底ケーブル連系線に関する調達プロセスが完了しました。
本プロジェクトは、TernaとSTEGが2023年に欧州連合官報で共同公示したもので、同連系線向け変換所の設計、供給、建設を対象としています。欧州がアフリカ諸国との経済・エネルギー分野における連携強化を目的に推進する「マッテイ・プラン」に含まれるインフラプロジェクトの一つです。
今回受注した設備は、イタリアのトラーパニ県パルタンナと、チュニジアのメンゼル・テミメ地域にあるムラービに建設されます。この連系線は、先進的なHVDC技術を用い、容量は600MW、総延長は約220kmとなります。その大部分は海底ケーブルで構成され、シチリア海峡では最大水深約800メートルに達します。
日立エナジーは、HVDC変換器バルブ分野における世界有数の技術と実績に加え、デジタル制御プラットフォームMACH™システム、変圧器、高電圧開閉装置を組み合わせたHVDCソリューションを提供します。さらに、系統解析、設計・エンジニアリング、製品供給、据付の監督、試運転までを担当します。本プロジェクトでは、世界最大級かつ重要なHVDC連系プロジェクトで培った専門的知見を活用します。
なお、共同事業体に参画する他の企業として、D’Agostino Costruzioni Generali S.p.A.がパルタンナ変換所を、Orascom Construction SAEがムラービ変換所を担当し、主に土木工事と電気機械設備および補助システムの据付を実施します。
Elmedは、欧州と北アフリカのエネルギー安全保障の強化と電力システム統合を推進する大規模インフラプロジェクトであり、欧州・地中海地域における電力システム間の相互運用性を高める重要な第一歩です。世界各国の政府や送電系統運用者は、完全に電化されたシステムへの移行に備え、送電インフラへの投資を加速しています。これは、再生可能エネルギーを大規模に統合し、国境を越えた連系を強化し、エネルギー安全保障を高めることができるシステムを実現するためです。また本プロジェクトは、イタリアの「エネルギーと気候に関する国家統合計画(PNIEC)」が掲げるエネルギー転換と市場統合の目標達成を支援します。
また、チュニジアにとって本プロジェクトは、チュニジア当局から全面的な支援を受けている戦略的に重要なプロジェクトです。エネルギー安全保障の強化、電力市場の地域統合の推進、エネルギー転換の支援を目的とする同国の国家ビジョンの一部でもあります。
Elmedは、欧州委員会のREPowerEU計画が掲げる二つの目的、すなわちEUの化石燃料依存からの脱却と脱炭素化目標の達成を強く支えるものです。特に、エネルギー供給源の多様化と再生可能エネルギーの開発を通じて、これらの目標に貢献します。
本電力連系線への総投資額14億2,000万ユーロのうち、3億700万ユーロは、CINEAが管理するConnecting Europe Facility(CEF)の助成プログラムを通じて、欧州委員会から拠出されています。欧州連合が非加盟国を含むプロジェクトに資金を提供するのは今回が初めてであり、本連系線プロジェクトの重要性を示しています。
本プロジェクトは、チュニジア側においても、世界銀行、欧州投資銀行、欧州復興開発銀行、KfWなど、欧州および国際的な金融機関から追加的な支援を受けています。
日立エナジーについて
日立エナジーは、現在そして今後25年間のエネルギー需要に応えるべく、電力の時代を支え、次の未来を切り拓くグローバルリーダーです。日立グループのエネルギー事業部門として、先進的かつミッションクリティカルな技術で、30億人以上の人々の生活を支えています。当社は、100年以上にわたるイノベーションを通じて、エネルギー分野の喫緊の課題に取り組んでいます。それは、現在、そして次世代のために、豊富で安全、経済的かつ持続可能な電力を確保するため、世界のエネルギーシステムの進化を推進することです。世界140カ国以上での豊富な導入実績を有し、電力、産業、データセンター、交通の各産業分野のお客さまと長期的なパートナーシップを築いています。スイスに本社を置き、60カ国で56,000人以上の従業員を擁し、約2兆4,000億円の事業規模を有しています。
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日立製作所について
日立は、IT、OT(制御・運用技術)、プロダクトを活用した社会イノベーション事業(SIB)を通じて、社会インフラをデジタルで革新し続けるグローバルリーダーをめざし、環境・幸福・経済成長が調和するハーモナイズドソサエティの実現に貢献します。デジタルシステム&サービス、エナジー、モビリティ、コネクティブインダストリーズの4セクターに加え、新たな成長事業を創出する戦略SIBビジネスユニットの事業体制でグローバルに事業を展開し、Lumadaをコアとしてデータから価値を創出することで、お客さまと社会の課題を解決します。2025年度(2026年3月期)売上収益は10兆5,867億円、2026年3月末時点で連結子会社は606社、全世界で約29万人の従業員を擁しています。詳しくは、www.hitachi.com/ja-jp/をご覧ください。