日立エナジー、カナダで変圧器用絶縁材の製造能力強化に向け4億7,900万カナダドルを投資
Press Release | London, Ontario, Canada | 16.10.2026 | 1 min read
カナダ初となるプレスボード製造ラインを備えた最新鋭工場をオンタリオ州ロンドンに建設し、北米の変圧器サプライチェーンを強化
Press Release | London, Ontario, Canada | 16.10.2026 | 1 min read
カナダ初となるプレスボード製造ラインを備えた最新鋭工場をオンタリオ州ロンドンに建設し、北米の変圧器サプライチェーンを強化
カナダ・オンタリオ州ロンドンに新設する日立エナジーの変圧器絶縁材工場の完成予想図
日立エナジーは、カナダ・オンタリオ州ロンドンに最先端の変圧器絶縁材工場を新設し、北米の絶縁材・部品事業に4億7,900万カナダドル (3億3,000万米ドル超)を投資します。本投資により、カナダで初となるプレスボード製造能力を構築し、カナダおよび北米における変圧器用絶縁材の供給体制を強化し、増加する電力需要への対応に貢献します。
本プロジェクトを支援するため、カナダ政府は、戦略的対応基金 (Strategic Response Fund: SRF)を通じて2,000万カナダドルを投資すると発表しました。また、オンタリオ州政府は、インベスト・オンタリオ基金を通じて最大2,000万カナダドルを投資すると発表し、カナダ天然資源省は日立エナジーカナダに対して1,000万カナダドルを追加支援しました。
2028年の完成を予定する新工場は、延べ床面積2万1,000平方メートルで、変圧器の製造・運用に不可欠な電気絶縁用プレスボードと積層材を製造します。また、100人を超える高度な専門人財の雇用創出を見込んでいます。同工場には、カナダ初となるプレスボード製造ラインを導入するほか、日立エナジーにとっても南北アメリカ大陸で初のプレスボード製造拠点となります。これにより、変圧器に不可欠な絶縁材を北米で供給する体制を構築します。
カナダでは、新たな産業プロジェクト、AIの普及やデータセンターの拡大、地域社会の成長、電化の進展に伴い、電力網への需要が高まっています。こうした需要の拡大に対応するためには、発電設備や送電網の設備に加え、それらを支える国内の製造能力と強じんなサプライチェーンの構築が不可欠です。一方、変圧器はこうした電力インフラを支える重要な機器であるものの、その製造に必要な特殊絶縁材料の供給不足などにより、世界的な供給制約が続いています。
日立エナジーの変圧器ビジネスユニット、絶縁材・部品グローバルプロダクトグループマネージャーであるヘルムート・ボックスハマーは、「日立エナジーは、製造能力だけでなく、エネルギーの未来を支えるインフラにも投資しています。新たな変圧器絶縁材工場は、サプライチェーンの強じん性を高め、お客さまの成長戦略を支えるとともに、変圧器製造における最も重大なボトルネックのひとつの解消に貢献します。電力需要が増加し続ける中、将来の電力網の構築に必要な材料と製造能力を業界に確実に提供できるよう、着実に取り組みを進めています」と述べています。
変圧器用絶縁材は、変圧器の性能と信頼性に不可欠です。プレスボード絶縁材は、重要な電気絶縁機能を担い、変圧器内部の冷却を支えるとともに、コンパクトで安全かつコスト効率の高い変圧器設計を可能にします。変圧器の寿命と性能は、こうした材料の品質と一貫性に大きく左右されます。
日立エナジーカナダのマネージングカントリーディレクターであるカーラ・ヴィセンテは、「カナダの国家電力戦略は、2050年までに国内の電力網容量を倍増させる目標を掲げています。その実現には、国内サプライチェーンの強化が不可欠です。本投資は、変圧器の重要部品に関する新たな製造能力をカナダに導入することで、この目標を支援します。また、カナダの地域社会、産業、経済成長を将来にわたって支えるインフラの構築にも貢献します」と述べています。
新工場は、日立エナジーの既存の絶縁材事業を補完し、グローバルな製造ネットワークを強化するとともに、世界の変圧器メーカーを支える、より強じんな供給体制を構築します。
カナダ産業大臣兼カナダ経済開発庁ケベック地域担当大臣のメラニー・ジョリー氏は、「カナダでは、地域間の連系を強化し、より信頼性が高く効率的な電力系統の構築を進めています。未来の電力供給を支える重要インフラに投資することで、経済成長を後押しし、安定した雇用を創出するとともに、カナダの経済安全保障を強化します。日立の取り組みに対する政府の投資は、国家電力戦略を通じて具体的な成果につながり、カナダのエネルギーの未来を支えています」と述べています。
カナダ・エネルギー天然資源大臣のティム・ホジソン氏は、「本プロジェクトは、カナダ経済を支えるエネルギーインフラにおいて、パルプなどのカナダ産森林資源に高付加価値の用途を創出できることを示しています。先進製造業を支援し、カナダの電力関連サプライチェーンを強化するとともに、森林資源の新たな市場を開拓することで、より強じんなカナダ経済の構築に貢献します。また、カナダ森林セクター戦略と国家電力戦略が掲げるビジョンの実現を後押しします」と述べています。
オンタリオ州経済開発・雇用創出・貿易大臣のビクター・フェデリ氏は、「世界経済の先行きが不透明な中、オンタリオ州政府は、グローバル企業が安心して州内の事業を拡大し、長期的なプロジェクトに投資できる競争力のある環境づくりを引き続き進めています。日立エナジーによる今回の新たな投資をパートナーとして支援できることを誇りに思います。この投資は、地域に質の高い雇用を創出するとともに、経済と未来を支える先進製造プロジェクトの中核拠点として、オンタリオ州の地位をさらに高めるものです」と述べています。
ロンドンの新工場は、2027年までに20億米ドル超を投じて北米のサプライチェーン強化を進める、日立エナジーの投資計画の一環です。カナダにおける最近の投資には、変圧器用絶縁キットおよび部品メーカーであるカンダクト(Canduct) の買収*1に加え、ケベック州ヴァレンヌにおける大型変圧器の生産能力を約3倍に拡大する2億7,000万カナダドルの投資があります*2。
日立エナジーは、現在そして今後25年間のエネルギー需要に応えるべく、電力の時代を支え、次の未来を切り拓くグローバルリーダーです。日立グループのエネルギー事業部門として、先進的かつミッションクリティカルな技術で、30億人以上の人々の生活を支えています。当社は、100年以上にわたるイノベーションを通じて、エネルギー分野の喫緊の課題に取り組んでいます。それは、現在、そして次世代のために、豊富で安全、経済的かつ持続可能な電力を確保するため、世界のエネルギーシステムの進化を推進することです。世界140カ国以上での豊富な導入実績を有し、電力、産業、データセンター、交通の各産業分野のお客さまと長期的なパートナーシップを築いています。スイスに本社を置き、60カ国で56,000人以上の従業員を擁し、約2兆4,000億円の事業規模を有しています。
日立は、IT、OT(制御・運用技術)、プロダクトを活用した社会イノベーション事業(SIB)を通じて、社会インフラをデジタルで革新し続けるグローバルリーダーをめざし、環境・幸福・経済成長が調和するハーモナイズドソサエティの実現に貢献します。デジタルシステム&サービス、エナジー、モビリティ、コネクティブインダストリーズの4セクターに加え、新たな成長事業を創出する戦略SIBビジネスユニットの事業体制でグローバルに事業を展開し、Lumadaをコアとしてデータから価値を創出することで、お客さまと社会の課題を解決します。2025年度(2026年3月期)売上収益は10兆5,867億円、2026年3月末時点で連結子会社は606社、全世界で約29万人の従業員を擁しています。詳しくは、www.hitachi.com/ja-jp/をご覧ください。