日立エナジー、印・ラーセン&トゥブロと協業し、蘭・独の送電事業者テネット向けHVDC洋上連系線で欧州の送電網拡充を加速
Press Release | Tokyo, Japan | 30.07.2026 | 1 min read
- 「Nederwiek 3」と「LanWin5」プロジェクトを通じて、オランダおよびドイツの約400万世帯分に相当する4GWのクリーン電力供給に貢献
- 先進的なHVDC技術で北海洋上風力の大規模導入を支え、欧州の次世代送電網とエネルギー転換を加速
Press Release | Tokyo, Japan | 30.07.2026 | 1 min read
日立エナジーとインドのエンジニアリング、調達・建設(EPC)、製造、サービス事業大手企業である ラーセン&トゥブロ(以下、L&T) は、オランダとドイツで送電事業を展開するテネット(TenneT)向け洋上連系プロジェクトの第3、第4案件となる「Nederwiek3」および「LanWin5」を受注しました。本案件は、同社との複数年フレームワーク契約に基づくものです。欧州では、産業、交通、デジタルインフラの電化進展に伴いクリーン電力需要が急速に高まっています。送電容量の拡充は、エネルギー安全保障、経済成長、社会の発展を支える重要な要素です。こうした需要に応えるため、日立エナジーとL&Tは、洋上風力発電の導入拡大を支える送電インフラの整備を通じて、欧州の送電網拡充を加速します。
日立エナジーとL&Tは、オランダ北海沖の大規模洋上風力発電プロジェクト「IJmuiden Ver Alpha」および「Nederwiek 1」においてすでに協業しています。今回の「Nederwiek 3」と「LanWin5」の受注により、両社の協業はさらに拡大します。これらのHVDC連系線は、それぞれ2GWの再生可能エネルギーを北海から陸上へ送電し、洋上風力発電をオランダとドイツの両国の送電網に接続します。
オランダ北海沖の洋上風力発電をオランダ南部北ブラバント州ヘールトロイデンベルフ付近の陸上変換所へ接続する「Nederwiek 3」と、ドイツ北海沖の洋上風力発電をニーダーザクセン州の送電網へ接続する「LanWin5」、この2つの新たな連系線により、合計4GWのクリーン電力が送電網に供給されます。これは約400万世帯分の電力需要に相当し、欧州のエネルギー安全保障の強化と、よりレジリエントで持続可能な電力システムの実現を支えます。
これらのプロジェクトは、テネットの画期的な「2GWプログラム」の一環です。従来の個別接続型の送電システムから、より相互接続性と柔軟性に優れた送電網の構築をめざすものであり、強じんな欧州電力システムの基盤づくりにつながります。さらに、これらのプロジェクトは欧州送電網のさらなる相互接続に向けた長期的な発展を見据えて設計されています。その重要な取り組みの一つとして、Nederwiek 3は現在開発中のLionLink連系線を通じて英国の送電網との接続をめざしています。これにより、欧州地域と英国のエネルギー市場の連携を強化するとともに、北海を再生可能エネルギーの一大供給拠点として活用する多目的連系線の実現を後押しします。
将来的には、これらの連系線をマルチターミナル・ハブへ発展させることが構想されています。これにより、既存インフラをより効率的に活用しながら将来の系統連系を支え、より柔軟で強じんかつ相互接続性の高い送電網の実現に貢献します。このコンセプトは、英国の1,200MWのケイスネス・マレー・シェトランド(Caithness Moray Shetland)プロジェクトで実証されています。同プロジェクトは、欧州初の多端子VSC HVDC連系であり、より多くのクリーン電力の統合、送電設備の有効活用、交流系統の運用性能向上、およびシステム全体の強じん化を実現する「エネルギー・スーパーハイウェイ」とハブからなる将来の送電網に向けた重要な一歩となりました。
日立エナジーのグリッドインテグレーションビジネスユニットCEOであるニクラス・パーソンは、「HVDC分野のパイオニアであり市場をリードする企業として、Nederwiek 3およびLanWin5に当社の世界最高水準のエネルギーシステムとデジタルシステムを組み合わせたHVDC技術を提供できることを大変うれしく思います。L&Tとの強固なパートナーシップは、効率的なプロジェクト遂行モデル、拡張性の高いソリューション、そしてプロジェクト間のシナジーに支えられています。この協業を通じて、テネットによる北海地域での洋上風力導入の加速と、欧州が世界初の気候中立大陸となるという目標の実現を支援します」と述べています。
ラーセン&トゥブロの会長兼代表取締役であるS. N. スブラマニアン氏は、「テネットとのフレームワーク契約は、持続可能なインフラとクリーンエネルギー分野におけるグローバルリーダーをめざすL&Tにとって重要な節目となります。再生可能エネルギーの大規模導入には、強固な洋上送電ネットワークの整備が不可欠です。テネットおよび日立エナジーとの協業をさらに強化し、このエネルギー転換を支援できることを誇りに思います。この協業は、L&Tのエンジニアリング力、イノベーション力、プロジェクト遂行能力に対する信頼の表れであり、エネルギー安全保障と持続可能性の実現に貢献する世界最高水準のインフラを提供していく当社の姿勢を示すものです。」と述べています。
日立エナジーとL&Tのチームは緊密に連携し、フレームワーク契約の継続と生産能力の確保を進めてきました。この協業は、欧州とインドの経済・産業面における連携の強化を反映するものでもあります。現在交渉が進むEU・インド自由貿易協定(FTA)はその一例であり、エネルギー、インフラ、テクノロジー分野における協力は今後さらに発展していくことが見込まれます。
日立エナジーについて
日立エナジーは、現在そして今後25年間のエネルギー需要に応えるべく、電力の時代を支え、次の未来を切り拓くグローバルリーダーです。日立グループのエネルギー事業部門として、先進的かつミッションクリティカルな技術で、30億人以上の人々の生活を支えています。当社は、100年以上にわたるイノベーションを通じて、エネルギー分野の喫緊の課題に取り組んでいます。それは、現在、そして次世代のために、豊富で安全、経済的かつ持続可能な電力を確保するため、世界のエネルギーシステムの進化を推進することです。世界140カ国以上での豊富な導入実績を有し、電力、産業、データセンター、交通の各産業分野のお客さまと長期的なパートナーシップを築いています。スイスに本社を置き、60カ国で56,000人以上の従業員を擁し、約2兆4,000億円の事業規模を有しています。
日立エナジー関連リンク
https://www.hitachienergy.com/jp/ja
https://www.linkedin.com/company/hitachienergy
https://x.com/HitachiEnergy
日立製作所について
日立は、IT、OT(制御・運用技術)、プロダクトを活用した社会イノベーション事業(SIB)を通じて、社会インフラをデジタルで革新し続けるグローバルリーダーをめざし、環境・幸福・経済成長が調和するハーモナイズドソサエティの実現に貢献します。デジタルシステム&サービス、エナジー、モビリティ、コネクティブインダストリーズの4セクターに加え、新たな成長事業を創出する戦略SIBビジネスユニットの事業体制でグローバルに事業を展開し、Lumadaをコアとしてデータから価値を創出することで、お客さまと社会の課題を解決します。2025年度(2026年3月期)売上収益は10兆5,867億円、2026年3月末時点で連結子会社は606社、全世界で約29万人の従業員を擁しています。詳しくは、www.hitachi.com/ja-jp/をご覧ください。
ラーセン&トゥブロ(L&T)について
ラーセン&トゥブロ(L&T)は、EPC(設計・調達・建設)プロジェクト、先端製造、製品およびサービス事業を世界各地で展開する、売上高320億米ドル規模のインドの多国籍企業です。AIやテクノロジーを積極的に活用し、顧客中心の姿勢と品質へのこだわりを強みに、主要事業分野で80年にわたりリーダーシップを発揮しています。